合氣道という武道をご存知ですか?
 名前は知っているけど、実際にどんな武道なのかは分からない、という方がほとんどではないでしょうか。そしてそのイメージは、「護身術」「力を使わない」「相手の力を利用する」といったものが多いようです。

 このページでは、私たちが学んでいる合氣道のことについて、簡単にご説明します。



合氣道とは

 合氣道とは、昭和初期に完成した近代武道で、それまであった古武術を体系化し、精神性を加味したものです。現在ではいくつかの流派が存在しますが、慶應義塾體育會合氣道部で学んでいるのは心身統一合氣道です。

力を使わない? 

 合氣道の技は、投げ技や締め技です。技を行うとき大切なことは、全身の力を抜く=リラックスする、ということです。
私たちは普通、踏ん張って、思い切り力んだ方が大きな力を出せると考えます。
  しかし、力みというのは体を硬直させ、本来の力を100%発揮することができなくなります。このことは他のスポーツ、例えば野球やゴルフのスイング、サッカーやバスケットボールの俊敏な動きなどに置き換えて考えれば納得頂けると思います。力んでいたら上手くいきませんよね。




正しい姿勢


 心身統一合氣道では、まず始めに正しい姿勢を学びます。正しい姿勢を体得することで身体は安定し、力みのないリラックスした状態で動くことができるようになります。
 さて、ここで重要なのが心の状態です。姿勢と言うと身体の状態が一般的ですが、日本語では心の状態も姿勢と言います。「相手を投げ飛ばしてやろう」と思ったとき、緊張しているとき、怒っているとき…。様々な場面で人は無意識に力んでしまいます。つまり、心の姿勢が身体の姿勢に大きく影響しているということです。


心が体を動かす

 まず心を静め、心が安定することによって身体も安定する、これが心身統一です。
 心身統一した状態で初めて、合氣道の技は正しく行えるようになります。悪い例を挙げましょう。「相手を投げ飛ばしてやる」という心で技を行ったらどうなるでしょうか?自分に心があるように、相手にも心があります。自分勝手な技は相手を無理に投げようとしてしまいますから、相手の心と反発し、上手くいきません。
 心身統一していれば、心が静まっていますから、相手の心を知ることができるようになります。相手の心を知り、相手の望む通りに導くとき、相手を無理なく倒すことができます。



合氣道と日常生活


 礼儀作法を教えたいから子供に武道をやらせている。こんな話はよく耳にします。合氣道ももちろん武道ですから、礼儀作法はしっかり身に付きます。しかしそれだけではありません。合氣道の最大の特徴は上述したように、その高い精神性にあります。
 自己中心的な技が上手くいかないように、日常生活でも自己中心的な態度は人を動かすことはできません。心が体を動かすのですから、マイナスな気持ちで行動しても良い結果は得られません。
 この様に心身統一合氣道は、単なる肉体的な動きだけではなく、心の質を考えるため、日常生活、果ては生き方にまで直結しているのです。

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